体臭の悩みを抱える人が増えた意外な理由とは

今、体臭の悩みを抱える人がとても多い世の中となっていますが、
「体臭の悩みを抱える人の割合」を年代別に見てみると、意外な傾向が浮き彫りになってきます。

 

治験などで知られるヒューマグループが平成23年に実施した会員向けアンケート「体臭に対する意識と対策について」の中の「年代別に見る体臭の感じ方の違い」によると、
体臭が「とても気になる」という人は、10代以下が33.3%ともっとも多く、次いで20代の24.5%、さらに30代は21.8%、40代は19.9%、50代は12.3%と、年齢層が上がるほどに数値が減っていき、60代となると体臭が「とても気になる」という人はわずか11.2%なのです。

 

本来なら、加齢臭等の問題もあることから、年齢が高いほうが体臭の悩みを抱えやすいと思われるにもかかわらず、こうした結果が出ているのはなぜでしょうか。

 

昔の人と今の人、本当に体臭が強いのはどっち?

先ほど紹介したアンケートでは「年齢層が高ければ高いほど、体臭について深刻な悩みを持っている人の割合が少ない」という結果が出ていますが、では、今の人は昔の人に比べて体臭が強いのでしょうか?

 

結論から言えばそんなことはありません。
全体的に見れば、体臭は昔の人のほうがはるかに強かったと言えるでしょう。

 

特に、高度成長期前の日本は、自宅に内風呂がある家が少なく、入浴と言えば銭湯に通うか、自宅でタライなどを使って軽く行水する程度というのが一般的でした。
毎日の入浴などという習慣があるわけもなく、かなりの体臭が残っていたと想像できます。

 

しかし、周りもみんなそんな状況だからこそ当時の人は「人は体臭があって当たり前」となり、体臭にあふれた環境で生活するのに慣れていたのです。
年齢層の高い人が体臭に対して深刻な悩みを持ちにくいのは、幼少時代のこうした環境を経験しているから、というのが大きいでしょう。

 

生活臭が減って体臭が目立つようになった

近年の日本は、昔に比べて「日々の生活で感じるにおいそのものが激減した」と言っても過言ではありません。

 

たとえば昔のトイレは汲み取り式で「トイレに入れば悪臭がする」というのは当たり前でしたが、今のトイレはトイレそのものにも消臭機能がついている上に、消臭スプレーなども常にトイレ内に置かれており、トイレに入っても強い悪臭を感じることはめったにありません。

 

さらに、空気清浄機や部屋用の消臭スプレーなどで、家全体のにおいも激減。食べ物についても「におい控えめの納豆」など、強いにおいのする食べ物は減ってきている状況です。

 

そして若い世代であればあるほど、生活臭の消臭に気を配る傾向があります。
こうした生活臭があまりない環境の中で育ってきた人ほど、ちょっとしたにおいにも敏感になってしまい、
「自分の体臭が目立つのでは」と悩んでしまいがちなのです。

 

つまり、体臭に悩む人が増えたのは、「におう人の割合や生活臭など、周りのにおいが無くなりすぎたから」というのが大きな要因と考えられるわけですね。